「特許や商標なんて我が社には関係ない!」
ベンチャー・スタートアップの経営者様やご担当者様の中には、
「特許や商標なんて我が社には関係ない!」と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なぜそう思われるか、理由を考えてみました。
- 特許や商標がなくても今のところ特に困っていない
- 特許や商標に回す予算がない
- 取得や維持に費用がかかるばかりで売上につながらない
- 我が社には権利化できるような知的財産がない
- 担当者がいない、忙しいので手が回らない
上手く活用できれば、これほど心強いものはないというのに、
もしこのような理由で無関係だと思われているのなら、
本当にもったいない
知的財産は「自動車保険のようなもの」
皆様は自動車をお持ちでしょうか。自動車を購入すると、多くの方は任意保険に加入されると存じます。
この任意保険というのは、私が申し上げるまでもなく、万一の交通事故や災害に対する備え、ですよね。
特許、意匠、商標などの知的財産は、まさに「万一の事故(事件)に備える保険」のようなものなのです。
もし、皆様が「今のところ特に困っていない」のであれば、それは事故や事件に巻き込まれていないということ、
その状態がずっと続くのであれば何も問題はありません。
しかし、車を運転していて不慮の事故に遭うことがあるように、
皆様の事業の根幹を揺るがすような事件が、ある日突然起こる、ということも実際にあるのです。
知的財産のケアをせずに事業をスタートすることは、任意保険に加入せずに車を運転することに近い、と私は考えています。
公道を走る以上、どんなに小さな車でも、狭い道でも、近所でも、事故が起こる可能性はゼロではない、
けれど、ことビジネスになると、「規模が小さいから大丈夫」「誰も訴えたりしない」と考える方がいらっしゃいます。
ビジネスも公道を走ることと同じだと私は思います。規模の大小にかかわらず、誰かと接触、衝突することは十分にありえるのです。
特に、特許権、実用新案権、意匠権、商標権においては、「見てなかった、知らなかった」は通用しません。
「まさか、なぜうちが?」「こんなことなら事前に調査しておくべきだった」そう思ってからでは遅いのです。
通知書が届いた場合、どのようなことが起こると思われますか。
皆様が相手方の権利を侵害していないことがはっきりするまで、基本的に事業はストップ(商標の場合は名称の使用をストップ)しなければなりません。
話し合いで解決するにしても時間がかかりますし、裁判となった場合、かかる費用と時間は計り知れません。
その事業が皆様の会社にとっての柱だった場合、製造も販売もできないとなれば、会社の存続にもかかわります。
自動車の任意保険に加入するように、事前に少しだけ費用をかけておけば、
多くの場合、このような泥沼の状況に陥らずに済むのです。
困ってからでは手遅れの場合があります。仮に手があったとしても、莫大な費用が発生する場合もあります。
もっと前から、困る前に手を打っておけば、その何百分の一の費用で済むのです。
事業をスタートする少し前が一番のチャンス。しっかりと備えて、ビジネスの波に乗っていきましょう。
モノアイデアは、万一に備えるベンチャー・スタートアップ企業を応援しています。
知的財産は「農作物を守る、柵のようなもの」
「特許や意匠、商標などの知的財産は、取得や維持に費用がかかるばかりで全然売上につながらない」
「ライセンスも見込めないなら、もういっそ手放してしまおうか」そんな声を聞くことがあります。
設備や人への投資と比べ、知的財産への備えと投資は、(ライセンス収入がある場合は別として)
成功しているかどうかが数値として見えにくく、「効果のないもの」と判断されることが多い気がしています。
このような場合は、農家の方々と野生動物たちとの攻防の話を例に挙げることがあります。
農家の方々が一生懸命手塩にかけて育てていらっしゃる農作物たち
しかし、そのままの状態では、イノシシ、シカ、カラスなどの野生動物に食べられてしまいます。
そうならないために、柵を設け、案山子を立て、色々な策を講じて、農作物が食べられないような工夫をされています。
では、柵を立て、収穫を終えた後、農家の方々は
「農作物の収穫量が増えなかったから、柵には意味がない」と、考えるでしょうか。
「柵を立てるのも費用がかかるし、維持費もかかるから、柵を取ってしまおう」と、考えるでしょうか。
田畑の農作物がもし、野生動物に食べられてしまったら、手塩にかけた農作物たちを出荷することができません。
無事に農作物を収穫できたということは、柵がしっかりと機能して、野生動物たちの侵入を防いでくれていたわけです。
つまり、柵は見えないところでしっかりと役目を果たしてくれていたのです。
知的財産権も、農作物を守る柵のようなものだと私は考えます。
その柵があることによって、皆様の事業が他社に食べられずに済んでいる、
何の問題もなく皆様が事業を進めている、その事実こそが、何より知的財産権が機能している証だと思うのです。
逆に言うと、何の対策も取っていなければ、皆様がせっかく耕し、種を蒔き、肥料を撒き、収穫の時期を待っていた事業を
ちょうど利益が上がる頃になって他社に刈り取られ、食べられてしまう、ということが起こり得ます。
知的財産権は、今現在の、そして未来の、売上を守るものです。
まずは守りの要として、知的財産を再評価してみてはいかがでしょうか。
「我が社には、権利化できるような知的財産がない」と思われている場合でも一度ご相談ください。
モノアイデアは、知的財産の棚卸からお手伝いします。
貴社の「強み」と「独自性」を、一緒に探してまいります。
ノウハウとして守るか、権利化して守るか、攻めと守りの知財戦略を、皆様とともに考えてまいります。
知的財産は「いつかは向き合わなければならないもの」
皆様は、投資家による資金調達を考えていらっしゃるでしょうか。
将来的にはIPO(新規株式公開)を目指されているでしょうか。もしくはM&Aを狙われているでしょうか。
いずれにしても知的財産の問題をクリアにすることは、これらを円滑に進めるためにも非常に重要です。
資金調達、IPO、M&Aで見られるのは財務状況とビジネスモデルだけではありません。
知的財産の面で、他人の権利を侵害していないか、事業の囲い込みができているか(他社が参入できない状態か)、なども考慮されます。
特に「他人の権利を侵害していないか」については、リスク管理のためにチェックされることが多く(知財デュー・デリジェンス)、
つまり事業拡大を目指すにせよ、価値を高めてM&Aを狙うにせよ、知的財産の面がクリアになっていることがとても重要なのです。
そのようなタイミングになってから調査し、問題があることに気付いて対処する、では遅いかもしれません。
「この話はなかったことに」となる前に、せっかくの皆様の会社を安く見積もられることのないように、
事前に手を打っておく、というのが肝要です。
創業5年以内のベンチャー・スタートアップの方々の初回相談(40分)は無料です。
このチャンスを無駄にしてはもったいない。まずはお気軽に、ご相談くださいませ。